
こんにちは、個人ビジネス部のコウイチです。
「嫌われる勇気」という本、知ってますか?
実は僕、この本が好きすぎて、もう5周くらい読みました。コウイチ
これです。
[wpap service="with" type="detail" id="B00H7RACY8" title="嫌われる勇気"]
この本は、2013年の年末に発売した本なのですが
2015年のビジネス書部門でベストセラー1位を記録しています。
すごいロングヒットしてますね。
アマゾンのレビュー数も半端ないですw
それだけ多くの人に読まれている「嫌われる勇気」は、
アドラーという心理学者が提唱した「アドラー心理学」を
対話形式で分かりやすく語った、自己啓発本です。
アドラー心理学に精通した「哲人」に立ち向かう「青年」との対話物語が書かれています。
人生に絶望した青年が、
「人は誰でも今この瞬間から幸せになれる」
とかいう謎の理論を展開しているアドラー心理学に不信感を抱き、
アドラー心理学に精通した哲人の元を訪ねます。
アドラー心理学なんてクソだ。ペテンだ!
と主張し、哲人に暴言を吐く青年が、
物語の最後には、
アドラー心理学の真髄に触れ、感化され、前向きに生きる気力を取り戻していく様子が感動して、最後泣けました。
この本では
「対人関係の悩みから解放されたければ、嫌われる勇気を持ちなさい」
という、人生の劇薬ともいえる自己啓発の内容が書かれています。
僕はこれを読んで、
職場のストレスから解放され、会社を辞めてフリーランスになるまでに至りました。
今回は、理不尽な上司に囲まれ逃げ場を失っていた僕が、
アドラー心理学によってどう変わっていったのか、
書いていきたいと思います。
僕の「嫌われる勇気」との出会い
僕は、中学から大学まで、
ずっとプログラミングしかやってきませんでした。
社会人になって、プログラミングができるシステム開発会社に入ったところ、
ふたを開けたら超ブラックで、
僕はいろんなプロジェクトに飛ばされまくりました。
しかも、炎上しているプロジェクトにばかり飛ばされるのです。
- プログラムはバグだらけ
- 納期には間に合わない
- 終電当たり前
という3本立て。
挙句の果てには、プログラミングをやらない炎上プロジェクトに飛ばされ、
その業務の専門知識を仕入れる時間もないままに作業をやらされ、
「お前はこんなこともできないのか」と、
上司に舌打ちされてました。
僕は、自信を失いました。

もう会社になんか行きたくない。
あいつらはなんだ。
そんなに俺は駄目人間か。
あいつらみたいな、大して面白くもない仕事をイライラしながら黙々とこなすのがエライのか?
そう思いました。
僕は、上司からの叱責に耐えられなくなっていました。
ちょうどそんなころ、
個人ビジネス部部長のこじろうさんが、「嫌われる勇気」を読んで感動したと聞いて、
とりあえず、買って読んでみることにしました。
当時はそんなノリだったのですが、読み始めると面白すぎて、一気に読み終えてしまいました。
アドラー心理学を説く哲人に対して、
「何がアドラーだ!お前に俺の気持ちがわかってたまるか!人はそう簡単に幸せになんかなれないんだよ!」
と激怒し立ち向かう青年が、まるで僕のようだったんです。
会社で病んでいた僕が

何がアドラーだ。
ブラック企業でひーひー言ってる俺にできることなんか何もない!
幸せになんかなれないんだよ!悪いのは全部上司だ!
と思いながらも、わずかな希望を信じて本を開く僕の姿は、まるで本の中の青年のようだったのです。
本の中の青年にすっかり共感し、ハマってしまった僕。
職場の空気に耐えられなくなるたびに、オフィスを抜け出し、
寒空の下で震えながら、iPhoneで読んでました。
そうまでしても、なんとか今の精神状態を良くしたい。
だから夢中でこの本を読みました。
理不尽な上司の元で働き、
自分の意志を押し殺して人間らしさを失っていた僕は、
僕には価値がない。誰からも必要とされていないんだ。
という人生観を持ってしまっていました。
でも、どうにかして変わりたい。
一点の光を信じて、僕はiPhoneのキンドルアプリで本をめくり続けたのです。
アドラー心理学で僕は変わった
この本を読み終えた結果、精神がボロボロだった僕は変化しました。
僕に価値がないのではない。
誰が何と言おうと、
誰が僕を嫌おうと関係ない。
僕は自らの力で幸せになれるんだと。
まさに、人生を一歩踏み出す「勇気」をもらったのです。
この本がなければ、理不尽な上司に押しつぶされ、
精神科にお世話になっていたでしょう。
事実僕は、
精神科に電話をして予約を取ったことがあります。
でもこの本を読み終えた瞬間、
どこにも吐き出せなかった上司に対する怒りや、
ブラック企業を野放しにしている社会に対する憤りと憎しみに満ちた感情が、
スーッと引いていったのです。
そして奇跡的に精神が復活した僕は、
精神科にキャンセルの電話を入れることができました。
僕は、自由だ。
今からだって幸せになれる。
そう考えた僕は、辛すぎる会社員生活にアドラーの考え方を当てはめてみることにしました。
アドラーの「課題の分離」が劇薬すぎた
- 上司がウザいから、人生がつらい。
- あの人がこれをしてくれないからムカつく。
アドラー心理学ではそういった、
自分ではコントロールできない他人という存在に対して
あれこれ悩んで苦しんで、時間を無駄にしてはいけないと言っています。
他人を変えることはできず、いつだって変えられるのは自分自身であるというのです。
アドラー心理学ではこれを「課題の分離」と呼びます。
課題の分離とは、
「自分ではどうしようもないことはシカトしろ」
という考え方です。
「あの人のせいで俺は不幸なんだ。」
このようなマインドになってしまうと、大変不自由でストレスだらけの人生になってしまう。
そんな他人に依存した人生からは一刻も早く解放されるべきで、
人は誰でも、今この瞬間から、幸せになれると書かれています。
他人がなんでこれをしてくれないんだとか、
これをやったら嫌われるんじゃないかとか、
そんなことは一切無視して、自分が今できる最善のことをやるしかない。
僕はこの考え方に感動し、会社で辛いときに、こう考えるようにしました。

あー、会社辛い。
上司は理不尽だし、なんで俺だけこんな目にあうんだ。
でもそういえば、
「嫌われる勇気」の本に書いてあったなー
「上司がムカつくから、会社がつらい」
と考えてても、何も状況は良くならないと。。。
ウザい上司が転勤してくれるのを待つか、
ある日突然その上司が超優しくなるという、ありえない夢物語を期待するかしかなくなってしまうから。
って、そんなことあるわけないよな。
上司がウザかったとしても、上司の性格を僕が変えられるか?
無理でしょう。
上司が僕を嫌うかどうかは、僕が解決すべき課題ではなく、
僕にはコントロールできない上司の課題である。
だったら、悩むだけ無駄。ということ。
そうではなくて、今自分ができることをやるしかない。
それは何か?
と考えたときに僕はこう考えました。

上司が僕を嫌おうと、僕にできることは、会社で成果を上げることだな。
それでも上司は僕を認めてくれないかもしれない。でもそれは僕がコントロールできることではない。
そして、続けてこうも考えます。

そもそも仕事内容がつまらないし、会社を辞めたいな。
でも、今辞めたら奨学金の返済もあるし、生活ができない。
だったらあんな理不尽な上司は無視して、
副業でさっさと成功して、会社辞めればいい。
理不尽な上司の元で頑張る決心をするよりも、
副業で稼いで会社を辞めて、副業を本業にしたほうが俺は幸せになれるんじゃ…!
こんな思考が出てきたのです。
こういう思考になった瞬間、
僕は上司に何を言われても、
自分の胸の前にバリアーを張ったような感覚で、
傷つかなくなりました。落ち込まなくなりました。
まるで魔法のように。
これは決して大げさではなく。
上司が僕をいくら罵倒したところで、
僕に価値がないということにはならないと分かったのです。
上司が僕を嫌うかどうかは僕にコントロールできる課題ではなく、上司の課題なのだと。
だから、上司が僕を嫌うかどうかに関係なく、僕はただ、自分にできることをやろうと。
精神的にどん底で、やせ細っていた僕には十分すぎるほどの処方箋でした。
その後僕は、会社から帰宅したあと、
夜な夜なパソコンをカタカタ打ち続け、副業プログラマーとして精を出していったのです。
上司がムカつく!あんな人さえいなければ。
とか言って、愚痴っているだけの過去の自分とは雲泥の差でした。
僕が思う「アドラー心理学とは結局何?」
僕がアドラー心理学の「嫌われる勇気」を5周読んでみて、
結局アドラー心理学で言われている人生の生き方って、今までの常識的な生き方と何が違うんだろう?
と考えたときに、思ったことがあります。
それは、
「アドラー心理学は、いつ、どんな時でも幸せになることを諦めない」
ということです。
僕は、上司がウザいとき、
「上司のせいで俺は辛い。不幸だ!」
と考えていました。
会社の同期と飲み会に行けば、大体みんなこの話に終始してましたね。
これが、常識的な考え方ですよね。
自分の人生が不幸なのは、他人のせいだと。
サラリーマンは、飲み会で上司の愚痴を言って、この世知辛い世の中を渡りきるのだと。
でもですよ。
その考え方だと、その上司がいなくなるか超優しくなるかしない限り、自分は一生不幸だということになってしまいます。
僕も、金曜日の会社の同期との飲み会で上司の愚痴を言いまくり、
一時的にはすっきりしたような感覚になる。
でもまた月曜日になれば、同じ不幸な世界が待っているだけです。
それに対してアドラー心理学の考え方はどうでしょう。
「自分が今から幸せになるには、どうしたらいいか?」
なのです。
アドラー心理学は常にこれなのです。
これが、いついかなる状況におかれたとしても、幸せになることを諦めないということなのです。
人は誰しも、今この瞬間から幸せになれるという、とても前向きで魅力的な考え方ではないでしょうか。
不幸か幸せか、どっちがいいか?
と聞かれて、不幸がいいわけがなかった。少なくとも僕は。
だから僕は、自分が幸せになるために、
何を言っても理不尽に返してくる上司のことは無視して、
「自分が幸せになるために、今できることは何か?」を考えて行動しました。
結果、副業プログラマーとして金を稼ぎ、
退職届をたたきつけることができたのです。
「嫌われる勇気」を読んで、辛い毎日を変えよう
常識的な考え方では一生不幸なまま終わるところを、
アドラー心理学の考え方に切り替えることによって、
幸せになる道筋を発見することができた。
たった一冊の本で、得るものデカすぎだろ。。と思いました。
結果何週も読んでしまったわけなのです。
僕は今でも、何か自分にとって良くない状況が起きたときに、
他人のせいにしてしまうことがあります。
でもそれは、一生不幸でいるという道に一歩足を踏み入れていることになる。
これほど怖いことはないと思いました。
だから、アドラーの思想を忘れかけるたびに読み直し、
また感化され、前向きに人生を生きるようにしています。
あの有名起業家のホリエモンもアドラー心理学に似た思想を持っていて成功したと話していましたし、
7つの習慣という自己啓発の王道でも、アドラーに似た考え方が沢山出てきます。
だから、アドラーは人生を幸せに生きる真理なのだなと思っています。

僕の人生に何が降りかかろうと、アドラーがいれば大丈夫だ。。。
そうとすら思えてきます。
(これはもう完全にファンですね笑)
「嫌われる勇気」は、難しい用語とかは一切なく、
哲人と青年の会話で読める、分かりやすいアドラー心理学の入門書なので、
もしあなたが職場の人間関係で辛い思いをしているなら、とりあえず読んでみてください。
もちろん、職場だけではありません。
人間関係全てのストレスを解放する可能性を秘めてます。
人生が変わるほどの劇薬ですから、何度も読んで血肉にするのがいいですね。
僕も、まだまだアドラーを完全に理解していないです。
それほど奥が深い。
一度読んで、また日常生活を生きて、そしてまた読む。
するとまた、新たな気づきが得られる。
こんな感じで、読むたびに新しい発見があるせいで、
普段同じ本を何度も読まない僕なのに、もうこの本は殿堂入りしてますw
アマゾンのキンドルの電子書籍データとして持っているのですが、今度紙の本を買ってコレクションしたいと思ってます。
どんだけ好きなんだよというツッコミは無しで笑
あなたが「嫌われる勇気」を読んで、
そして世界全体がアドラーの思想になれば、争いもなくなるし、
誰もが幸せになれるんじゃないかというという勝手な妄想をしています。
個人ビジネス部の部員は、実は全員この本を読んでいて、みんな自分の人生を他人のせいにせず、
自分自信で責任を持って行動し、人生を楽しんでいます。
だから一緒に仕事をしていて、余計なストレスがありません。
本来の仕事って、そういうもんだよなーと。
僕は、仕事は楽しいものだと思っています。
昔は全くそう思わず、土日のために平日に我慢するのが人生だと思っていました。
でも今は違います。
僕はフリーランスのプログラマーという、自分自身が楽しんでやれる環境を見つけました。
これも、つらい環境を他人のせいにせず、自ら一歩を踏み出したからです。
ぜひ「嫌われる勇気」を教科書にして、
自分の人生に責任を持ち、人生を楽しんでいきましょう!
[wpap service="with" type="detail" id="B00H7RACY8" title="嫌われる勇気"]
P.S.
この本には実は続編があります!
続編を読んで思ったことを記事にしてみました。
「嫌われる勇気」を読んだ方にオススメです。